安間 佐千
生年月日: 1989年9月23日
出身地 : 栃木県
クライミング
12歳からクライミングを始め、4年後には世界ユース大会ユースAで優勝し、世界に頭角を現す。2012年・2013年World Cupリード種目総合優勝を成し遂げ、日本人初の2年連続総合優勝を飾る。2015年から競技を引退し、活動の拠点を岩場にシフト。同年に当時世界的クライマー3人しか登り切れていなかった、スペインを代表するルート「Fight or Flight」5.15b を日本人で初めて完登。5.15bという難易度の登攀は2024年現在においても、未だに日本最難記録である。またマレーシア・キナバル山の標高4000m付近にある「Tinipi」5.15aの第2登に成功し、活動のフィールドを一気に広げた。
その後、自らルートを切り開く"開拓"に専念し、2018年には日本初の5.15bである「Soul Mate」を東京都奥多摩で開拓初登。2022年には瑞牆山大ヤスリ岩で「最後の者」5.14b Rをグランドアップで開拓初登し、名実ともに認められたオールラウンドクライマーとなった。
現在は関東近辺や香川県小豆島を中心に開拓活動に専念し、まだどこかで眠っているであろう奇跡のラインを探し続けている。
コーチング
2010年より、競技生活の傍ら、国体スポーツクライミング競技の東京都少年強化選手の専属コーチとして活動を始め、2024年現在も継続している。また日本代表である伊藤ふたば選手のリード専属コーチも務めている。選手のみならず、一般のクライマーへのコーチングも行う。クライマーが何を求めているのかを明確にし、今この瞬間を豊かに味わうことを何よりも大切にしながら、目標を達成し、心から豊かになることをサポートしている。
瞑想とヨガ
2015年より瞑想に出会い、翌年にはヨガも始める。瞑想とヨガは日々のルーティーンとなり、毎日欠かすことなく継続している大切な時間。今この瞬間にある豊かさの連続性への気づき、あるがままの自分を受け入れる生き方、個でありながら全体であること、を学び続けている。
Photo by CLIMBdo